2016年02月08日

メイド喫茶で誕生日を祝われている人間の感情

今日は彼女にフラれてショックで、最寄りの2駅手前でかなり脳が嫌になって電話を入れて会社を休んでしまった。周りの人間がやったらメチャクチャ叩くけど、自分がやるぶんには当然許されてしかる権利を強く主張します。畳の上で包丁を刺してじっとしているのに飽きたのでブログ更新します。


昨日友人のツヴァイドラゴンと日本橋に遊びに行きました。ちなみにツヴァイドラゴンは30才男性の職業・デビルです。「ツヴァイ」で「ドラゴン」で「デビル」の成人男性がこの世に存在するなんて頭がおかしいのではないか、と思われるでしょうがそうなのだから仕方がないので掘り下げないでおきます。で、何しようかってなって、メイド喫茶に遊びに行きました。


あんまりいまだに楽しみ方もわかってないんですけど、とりあえず飲み物ちびちび飲みながらだべって、たまにお冷を注ぎに来てくれたメイドにしゃべりかけ、「その猫のポシェット可愛いすね(笑)」「メイドさん厚切りジェイソンってオモロいと思います?(笑)」などとパンチを打てど放てどカウンターでボディをもらってお腹を抑えながらイスにもたれる、という繰り返しで、もうむしろ逆にそれを楽しみにメイド喫茶行くまでの域に達しつつある。しかし周りを見渡すと、服装や髪型やまゆ毛や声帯の震わせ方や腹式呼吸にいっさい興味のない、屍にチェックのシャツを羽織らせジーパンを履かせただけの生き物が、わりと楽しそうに、我々よりは明らかに朗らかにメイドさんや周囲の人間とトークを繰り広げている。確かにメイド喫茶は、たんなる喫茶店から比べたらそりゃ割高だけど、席代取らないとこは取らないし、1000円弱も支払えばそこそこかわいい女の子に対して、お客様というだけで上の立場に立てるし、キャバクラなんかよりはぜんぜん安上がりに女の子と合法に喋ることができる。屍のくせにかしこいな。


そこでカッコつけて多少なりとも整えてから臨めば彼女できる可能性だってあるのに、それをしない人間の感情があまり理解できない。で、この日一番異彩を放っていたのが、自分のハンドルネームの描かれたトレーナーを着た、40半ばぐらいの小太りの男性、ジャイアンの元ネタか?みたいな男なんですけど、店内にいきなりハッピーバースデーが流れてきたかと思えば、ケーキを運ばれ、店中のメイドに囲まれ祝われだしました。居酒屋とかレストランで、たまにそういう演出に巻き込まれて、テロで死ぬ時もこんな唐突なんだろうな、って落ち込む時ありますけど、大概誕生日の主は友人、家族など複数名で来てるパターンがほとんど。しかし目の前では、単独のおじさんが謎に大量の女たちから祝われている。「ハッピバースデー、ディア○○」の○○には、服に書いてあるハンドルネームが入る。今思ったんですけど、そこで歌詞が詰まらないようにメイドの中の1人がファインプレーで切り抜けたのかもしれない、と推測すると面白くなってきた。


ハッピバースデーが流れ終わった後は、メイドとチェキを撮影し、また席についてただただ佇んでいました。これはいったいどういう感情??40代になり、他に自らの誕生日を過ごしてくれるような恋人、友人、家族が居ない、じゃあメイドカフェで俺のハンドルネームを、架空の自分を祝ってもらおう、という風になる気がしないし、そもそもそんな年頃になったら一個年齢が増える日に対する感慨ってあるんだろうか?その「感慨」というマテリアだけ己にあって、ほかの人生、生きていれば備わっていくであろうものが止まっているって腑に落ちない。自分がどう観られているかの視点が消え去ってしまっている。FPSですよ。


一個結論をひねり出したのが、どんどんソリッドに、余計なものをそぎ落としていくとそうなるのかな。余分な贅肉を削ぎ落とす。F1マシンみたいな。ジョブズの発想。機能美という。体型がだらしないのは、シャープじゃなくても「最低限生きていく」ことは可能だから。そうなると日本橋にジョブズがわらわら沸いてることになる。電気街ってそういうことか。俺も20年後「スティーブ・ジョブズ」と書かれたトレーナーを着てメイドにハッピバースデー歌われてる日が来るかもしれない。30になるデビルもいるし。可能性は無限大ですよ。
posted by JET at 21:08| 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする