2017年06月07日

M&F

先日デビルと遊んだ際に、「俺はここから捲り上げて、ロシア人のブロンドと結婚する。そうでもしないとここから人生逆転できない」と漏らしていた。その数か月後に再開したところ、見事に上半身の筋肉がパンプアップされており、お初天神のタイ料理屋でシンハービールの瓶を煽りながらカーキ色のタンクトップ一丁で仕上がりについて満悦に語っていた。デビルがとみに主張しているのが、「これからはM&F」だ、と。M&F、Muscle&Financeである。筋肉と経済の時代が訪れた、という。そうだったのか。



マッスルとファイナンス、つまり目に見えてわかりやすく物理と経済で優位に立てば物事はスムーズに回る。強ければ生き、弱ければ死ぬと志々雄真さんもスローガンにしていた。筋トレこそが最強のソリューションだ、とひつこく提案し続けインターネットの人気者になった人もあるし、大いなる優越、さえあればにへらにへらと拳の関節を鳴らしつつ笑ってやり過ごせる。



かくいう僕もデビルのM&F宣言に賛同し、彼女に「痩せて、格好良くなってください」と要求をされたのもあり、ここ数ヶ月ほど食事制限と腹筋ローラーを続けている。デビルと女に耳元で囁かれてその通り行動するなんて僕かアクセル・ローズかどっちかだろう。アクセル・ローズがそんな事を話したかどうかは知らないが、シャナナナナナナ・ニーズ、ニーズと僕もかなり思っている。腹筋もうっすら割れてきた。ケンシロウがジャギにとどめを刺した時、ユリアとシンとジャギに殺された子どもと己の怒りを拳に込めヘルメットをかち割っていたが、怒り・反骨が則ちエネルギーに還元されるというのは身体を鍛えている時に最も実感する。踊り場で挨拶を返さなかった経理部長の顔を思い浮かべるとローラーが自然にもう5往復する。ホラーゲーム『学校であった怖い話』に「殺人クラブ」という、日常で些細なストレスを与えた人間を抹殺するというよしてほしい部活動の連中に追い回されるエピソードがあったけれども、そのストレスがまんま己に返ってくる版だ。版(ばん)だ。と言い切ってしまった。



実際やればやるだけ目に見える成果が出るので、見えない相手と闘うよりよっぽど心も体も爽やかだ。Mがある程度の水準に達したら次はFを詰める番である。お金は難しい。凄いやつがお金を持っている場合はいいが、変なやつがお金を持っている場合もある。納得がいかない。芸NO人なんか特にそうで、芸NO人なんかお金を持つべきじゃないだろう。だって芸”NO”人だから。昔の先生や名人と呼ばれるような方々が本物の芸能人と言うのだ。三波春夫先生の俵星玄蕃を御覧なさい。日本人の心が詰まっている。いまのAKB、ジャニーズ、EXILEなんか箸にも棒にもかからないじゃないかあんなものは。だのにお金だけは腐るほど持っている。金満球団ゴミ売虚塵軍も日本をダメにしているよ。



などと、もしお金があるならば「日本人の心」だの「金満球団ゴミ売虚塵軍」だの喚かなくて済む。僕はかっこいいスーツを着た男性が「金満球団ゴミ売虚塵軍」という言葉を発しているのは見たことがない。心の余裕と肉体とお金は順繰りに巡っている。「ニセ科学」という言葉も、相手を腐してやろうという意図が含まれているので良くない。モーツァルトを聴かせて育てたチューリップに毎日ありがとうと呟いてから会社に出かけたほうが健やかだ。フリースタイルラップも悪口のないように。肩を組んでスイカの名産地を輪唱するほうがいい。木村祐一監督作品・ワラライフを借りてくる。

posted by バスケ女 at 01:46| 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする