2016年06月05日

相撲の曙と速いクルマ

余りもので一品こしらえることが器用で小粋でスタイリッシュだとされる。冷蔵庫からひっくり返してきた油揚げを軽くあぶってネギ刻んで納豆たたいて小鉢に叩き込んで缶ビールと一緒に提供されたら、今の私めが発揮できる最大限の限りを尽くしたパフォーマンスですよという、配られた手札のカードで一番強い役を場に出してやったテイストが醸し出される。素敵かつ素晴らしいし格好いい。大竹まことになりたい。大竹まことは売れてないヒモ時代に働いてる彼女のメシを作ることで料理が身についたらしい。山瀬まみ泣かそうかな。石とか投げたら簡単に泣きそう。


たとえとして、ちょろそうな「油揚げとネギと納豆の何らかの一品」を持ち出すしかないくらい自分は料理ができず、要はアドリブが効かない。食ってるものが悪いから発想も貧困になる。最低限このくらいならとっさに作れるだろうとタカを括ったからなんだけれども、猿でもオンナでもFランでも失敗しないクックパッドを見ながら、600Wで4分温めましょう、とそのまま指示に従ったらうちの中国製の電子レンジがいうこと聞かなくてぶっ焦げた白菜と豚肉だったものにポン酢をかけて食べる羽目になった。ワクワクしながら買ってきたシリコンスチーマーに入れたのに。ふんわりとミルフィーユ状になった白菜と豚肉に仕上がる予定だったのに。全部自分だけで処理したので被害は最低限、焦げを食ったことによりガンにかかりやすくなったぐらいで済んだ。しかし何らかの折に女の人が家に遊びに来て、格好をつけようと「小腹空いた?ちょっと待っといて」と台所でガチャガチャやった挙句にただの焦げを出した日にはおそらく刺されて死んでしまう。


この間、水曜日のカンパネラのコムアイさんが作った楽曲は、ウィキペディアを要約しただけで付け焼刃の知識を耳障りがよいだけのリズムに乗っけておりこっぱずかしいやで、寒いやで、という記事を書いたら水曜日のカンパネラの曲がコムアイさんではなく裏方の大人が作っているのでその叩き方はお門違いですよ、よっぽどお前のほうが付け焼刃で返り血まみれで気持ち悪いですね、という出来事がありました。すみませんでしたその節は。視界に入ってきた情報のみでむりくりケンカを売った。ちょっと下調べしたら一撃でわかるのにそれをせず、ただ駅でわめいている人のブログだった。新宿駅の丸の内線に向かう地下道で、本意気の、移民の歌か?真壁刀義の入場か?ぐらいの声量で「お前たちが何もかも悪い!!」と叫んでいる50代ぐらいのおじさんを見たことがある。自分もいつかそうなる。


言い訳がましい話になるけれども、自分が知りうる限りの情報をただ言いたい。もっと言うと、「そう信じている人」の話が聞きたいし文章が読みたい。飲み屋でうんちくかましてる時におぼろげなソースのままでもいちいち辞書ひかない。うちの死んだ爺さんは、曙(相撲の)の立ち合いは自動車が40キロ出して突っ込んできた時と同じ破壊力らしいぞ、と婆さんに止められている日本酒片手にしゃべってくれた。物理が苦手なのでそういう衝撃の計算とか、曙の入射角がとか細かい突き詰めは置いておいて、いや爺さん、そんなわけないと思う。40キロ出したクルマと同じ馬力で突進してくる化け物がレミーボンヤスキーのハイキックぐらいでぶるぶるぶるぶる…でろん…とはならない。お相撲さんだって自動車とぶつかったらしばらく入院するだろう。



こういう、いつの間にか、どこかのタイミングで自分の偏見とか勘違いが挟まれちゃった話をおおっぴらに言える、読めるのがブログのもしかしたら良いところなんじゃないか。などと、自分のうっかりを、うっかりさんを無理やり肯定してやろうと背骨を捻じ曲げて、人として道理がわかっていないというか軸がぶれているのもいいとこなので忘れてしまってくれていいです。「お前たちが何もかも悪い!!」と叫んでいるおじさんに、「もしもし、そんなことはないんじゃないでしょうか」と話しかけるような真似はしない。危ないので。陰からクスクス笑ってください俺のことは。


いつにもまして卑屈な文章だ。でも、まだまともなのであからさまな間違いは教えて下さい。暴れません。暴れたらヒモになれないので。


「水曜日のカンパネラのコムアイさんは慶応義塾大学を卒業されている」が今というか上半期のフレーズで1,2を争うぐらいハマっている(あとは「Life time respect 〜女編〜」)。これで水曜日のカンパネラのコムアイさんが本当は慶応義塾大学を卒業していなかったらどうしよう。そんなステキなことがあったらいいですね。
posted by バスケ女 at 17:59| 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする